HighFinesse/Angstrom社の波長計は、縦モードシングルのCWレーザとパルスレーザの波長を高精度で測定できる、コンパクトで高感度な波長計です。広い測定波長範囲と高速測定が可能です。温度安定化されたフィゾー干渉計の信号をCCDアレイで読み出し、波長を計算して表示します。駆動部が無い光学構成により、高い波長精度を実現しています。
高速ファイバスイッチャ搭載したボックスです。光源からスイッチャまで、それぞれのファイバでデリバリしますので、波長計を移動させなくても、ファイバを繋げるだけで最大8台までの光源の波長測定が、ほぼ同時に可能です。
使用可能なスイッチャはモデルにより異なります。
WS5、WS6-600では、、50 μmマルチモードファイバを使用したモデル(200-2250nm)が対応します。
WS6-200,WS7-60,WS7-30,WS8-10,WS8-2ではフォト二ック結晶ファイバを使用したモデル(PCS、390-2000nm)が対応します。
WS8シリーズは、フォトニック結晶ファイバスイッチャ付です。2,4,8チャンネルから選択してください。
なお、フォトニック結晶ファイバスイッチャは390nm以下では使用できません。
2021年4月以前にWS6-200,WS7-60,WS7-30をご購入頂いたお客様は、PCSが使用出来ませんので、測定精度が落ちる50 μmマルチモードファイバを使用したモデル(200-2250nm)をご利用頂くか、測定精度は落ちませんが使用可能な波長域に制限のある、シングルモードファイバを使用したモデルをご利用下さい。
シングルモードファイバを利用したモデルは、波長域毎に、405 (370-650nm), 630 (600-850nm ), 780 (750-1020nm ), 980 (950-1300nm), 1300 (1250-2000nm) の5種類をご用意しています。
460nm以下の波長で使用する場合はUV対策されたファイバを使用しますのでお知らせ下さい。
切替サイクル速度は入射パワーに依存しますが、最小で1チャンネル毎に 18 ms、8チャンネル接続した場合は約0.2 s です。
ライフタイムは MEMSスイッチモデルの場合 10^9 サイクルです。
チャンネル数は 2, 4, 8 チャンネルの3種類です。
波長計に、設定波長との差分を出力するボードを取付ける事で、レーザ波長を固定、又は、 sin 波、三角波、矩形波、階段関数、及びそれらを組合わせた任意に設定した関数に沿って、レーザの波長をPIDコントロールできます。
WS-U-2を使用して、±2 MHz ( rms < ± 500kHz ) の波長安定化を達成しました。
干渉計装置関数を消去する特殊なアルゴリズムにより線幅測定し、干渉計の数倍の分解能で線幅を測定することができます。
測定精度は、例えば WS-7 の場合、カタログには "Accuracy 5 %(> 200 MHz), Max. bandwidth 10 GHz" と記載されています。これは 4 GHz 以下の線幅のレーザを測定した場合の精度が ± 200 MHz 以上であることを意味しています。例えば 300 MHz の線幅のレーザの場合、± 200 MHz, 2 GHz の線幅でも ± 200 MHz です。 ただし 10 GHz 線幅の場合には ± 500 MHz(10 GHz の 5 %)となります。
このオプションはシングルモードファイバが必要です。その為シングルモードファイバが無い330nm以下のUV域や赤外の波長については、対応していません。
外部トリガによる測定を行えます。パルス励起と測定との間で同期をとるのに利用でき、低いデューティーサイクルで低ノイズ計測が行えます。また、他の測定器との同期にも便利です。HighFinesse社では光源が 10 Hz以下の繰り返しの場合、本オプションの使用を推奨しています。
縦モードシングルのレーザしか測定できないWSシリーズに、グレーティングを付けることにより、スペクトラムアナライザとしても使用可能になるオプションです。精度 6 GHz ( 0.02 nm ) WS5 及び WS6-600 のスタンダードレンジ ( 350 〜 1120 nm ) のみの対応となります。
このオプションはシングルモードファイバが必要です。その為シングルモードファイバが無い330nm以下のUV域や赤外の波長については、対応していません。
Required input powerは波長計に直接光を入れた時に必要なパワーです。スイッチャを使用する場合は、そのロス分のパワーが追加で必要です。
更新 2024/07/12